活動報告
HOME > 青年部 > 活動報告
2013.08.26  青年部 施設研修会 報告
“ 生きること ”
東京廃棄物事業協同組合 青年部
研修副委員長 奈良成敏

 東北全域に甚大な被害を及ぼした東日本大震災から2年以上が経過し、国民の危機意識も大分薄れてしまっていると感じる昨今、青年部は、近い将来には必ず起こると言われている首都圏直下型地震の備えとして、阪神淡路大震災の被災状況と復興プロセスを学ぶべく、7月5日(金)〜6日(土)の 1泊2日で研修旅行を行いました。

img05

東日本大震災は地震による津波被害と放射能による汚染および風評被害が大きな被害を及ぼしましたが、阪神淡路大震災は地震による建物の倒壊や火災が大きな被害を招きました。
 青年部が研修先として兵庫県を選んだ理由はここにあり、もし首都圏直下型地震が発生した場合、都市部では建物の倒壊や (神戸市環境共栄事業協同組合の事務所にて)
火災、臨海部では津波による被害が想定されるからです。

 研修初日、羽田空港を飛び立った我々は1時間少々で神戸空港に到着し、そこからバスで昼食(中華料理)会場『本館 牡丹園』へ移動。速やかに昼食を済ませ、第1の研修先である阪神淡路大震災記念『人と防災未来センター』で語り部“西出 尚子さん“の体験談を拝聴いたしました。西出さんは、火災被害の一番酷かった長田区のお住まいで、幸いにもご家族全員無事だったそうです。人は突如として起こる震災に遭遇した場合、パニックや放心状態になり無力な生き物だと、当時の震災を振り返り強く感じたそうです。だからこそ、来館される方々に経験と教訓を伝えていこうと思ったそうです。震災以降、この語り部を約18年間も続けているそうです。また、当館では防災・減災の知識を映像や公開資料を使って学ぶことが出来ました。

img06
(語り部の西出尚子さん)

 初日の研修終了後、昭和47年11月8日に皇太子殿下・美智子様もご宿泊されたという大変格式の高い『淡路島観光ホテル』へ移動。ホテルでは部員同士の親睦も多いにはかれました。
 2日目の研修はうだる暑さの中、『北淡震災公園』からスタートし、震災の痕跡“野島断層”を見学しました。

img07

 この断層を目の当たりにして、自然の力とは 人の想像をはるかに超えるものでした。さらに当時さながら約40秒間 M7.0の地震体験をしました。体験者全員、大きく揺れるとわかっているのに驚きを隠せない面持ちでした。(野島断層を間近で見て震災の怖さを実感しました)
 語り部“藤本 晃さん”から伺ったお話の中で、まだ小さな子供が震災で亡くしてしまった両親や兄弟の骨壷を抱えている姿を想像し、胸を引き裂かれる思いでした。誰か一人でも生きてさえいれば、その子供は“震災孤児”にはならずに済んだのです。
だからまず、“生きること”それが最も大切なことだそうです。
 研修を終え、『千年—酒蔵』で複数週の地酒を試飲し、それぞれ気に入った地酒をお土産として購入し、その後は昼食会場の『蛸老亭』で”たこめし”を堪能しました。
また、バスの運転手さんの計らいで明石の商店街に立ち寄り、そこでもお土産購入を済ませ、一連の研修は終了しました。

 img09
(語り部の藤本晃さん)

阪神淡路大震災から18年、東日本大震災から2年が経過し、震災の恐怖は人々の脳裏から『過去の出来事』として風化しつつあります。この度の研修で語り部の方々のお話を拝聴し、最も大切なのは“生きること”であると教えられました。近い将来に首都圏を襲うであろう地震に対し、十分に知識と緊急時の体制を整え、起こったらまず“生きること”を第一に活動できるよう、個人個人が日頃から準備をすることが必要と感じました。
 
 最後になりますが、神戸市環境局様、神戸市環境共栄事業協同組合様、語り部の皆様、そして神戸市でのディスカッションに多大なる御尽力をいただきました増渕専務理事には心より感謝いたします。 
 理事会報告

会員はこちら 加入申込書 お近くの組合はこちら